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妊娠中の口腔ケアと赤ちゃんへの感染について
妊娠中は妊娠前に比べて口腔内環境は悪くなるといわれています。
その原因として
1. 唾液phの低下
2. 内分泌機能の変化などの肉体的変化
3. 飲食回数の増加
4. 嗜好の変化による偏食
5. つわりなどの影響による不十分な口腔清掃
6. 歯科治療への敬遠
などの悪条件が重なるためです。
つわりで歯磨きも充分にできず、口の中が汚れやすい状況であるにもかかわらず、間食が増えるといった生活習慣の乱れが要因となっているようです。その結果、口の中ではミュータンス連鎖球菌などの細菌が増え、その菌が虫歯や歯周病を招くだけでなく、生まれてくる赤ちゃんの口にもその菌をうつしてしまう可能性があるのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんど無菌の状態です。そして2~3歳までに口の中の細菌の生態系は完成してしまうといわれています。この頃までに菌に感染してしまうと生涯、細菌のコントロールを続けていかなければいけなくなります。
もしお母さんが虫歯や歯周病になっていて大量の細菌が赤ちゃんに感染してしまったら・・・お母さんがしてきた苦労と同じ苦労を赤ちゃんにもさせてしまうことになります。
自分のため、そして生まれてくる赤ちゃんのためにも、ぜひ検診を定期的に受けプロフェッショナルクリーニングをしてもらいたいです。